メキシコにある日系企業への就職を考えられている方は、おそらく「現地採用」としての就職を検討していると思います。
そこで、実際に現地採用としてメキシコにある日系企業に勤めているTakaが、メキシコ現地採用のメリットとデメリットをお伝えできればと思います。
メキシコ現地採用のメリット
メキシコ現地採用のメリットは以下のとおりです。
- メキシコに住める
- 日本的な働き方を強要されない
- スペイン語力を活かせる
それぞれのメリットについて詳しく説明します。
メキシコに住める
メキシコ現地採用であれば、当たり前ですがメキシコに住めます。
言い換えれば、自分が住みたい国にいくらでも住むことが可能です。
現地採用とよく比較されるのが駐在ですが、駐在の場合以下の問題があります。
- そもそも自分がいつ駐在できるか分からない
- どの国に駐在できるか分からない
- いつ日本への帰国命令が出るか分からない
ちなみに僕は前職ではアメリカに駐在していたので、駐在のことも現地採用のこともどちらも理解しております。
メキシコに駐在できるかどうかは、運要素が強すぎるため、本気でメキシコ移住を検討されている方は現地採用で行くことをオススメします。
上記でもお伝えしましたが、メキシコ現地採用の最大のメリットがメキシコに好きなだけ住めるという点です。
日本的な働き方を強要されない
僕は2013年4月に新卒で日系メーカーに入社し、メキシコ現地採用として転職するまでは新卒で入社した会社にずっと勤めていました。
そのため、一般的な日系企業の労働環境はある程度理解しています。
日本人にとっては、残業するのは結構当たり前だと思いますし、上司も厳しい人が多いと思います。
メキシコでは、そもそも残業するのは悪いことだという共通認識がありますし、メキシコの労働法でも残業できる時間は1日マックス3時間、週3回までと決まっています。
また、メキシコ人は仕事よりも家族の方がはるかに大切だと考えているので、よっぽどじゃないと残業をしない人が大半です。
メキシコ現地採用もメキシコの労働法で守られているため、日本のように残業を強要されることはありません。
そのため、日本に比べてライフワークバランスを取りやすいと思います。
スペイン語力を活かせる
大学でスペイン語を専攻した方であれば、自身のスペイン語力を活かしたいと思う方も多いと思います。
メキシコ現地採用として働けば、スペイン語を使う機会が沢山あるので、更にスペイン語スキルを伸ばすことができます。
また、会社によっては英語を使う機会もあるため、スペイン語力だけでなく英語力も伸ばすことが可能です。
ちなみに僕が現在勤めている会社では英語が公用語のため、メキシコ人スタッフ達とは英語で話しています。
そして顧客とはスペイン語で会話しているので、英語とスペイン語の両方を使って仕事をしています。
日本は97%以上が日本人のため、一部の例外を除いてはスペイン語(英語)を使う機会は殆どないと思います。
メキシコ現地採用のデメリット
メキシコ現地採用のデメリットは以下のとおりです。
- 給料が安い
- 日本食が高級になる
- 日本に一時帰国することが難しい
それぞれのデメリットについて詳しく説明します。
給料が安い
メキシコは物価が日本に比べて安いため、例えば新卒の給料は日本よりも安いです。
ただ、メキシコは新興国で毎年5~7%くらいインフレが起こっているため、年々給料差は小さくなっています。
また、即戦力人材であれば日本にも全然引きを取らない、むしろ高い給料が支払われています。
給料に関しては、どちらかというと日本人駐在員との差が目に付く方の方が多いと思います。
駐在員は給料も高いですし、福利厚生も手厚いです。
そのため同じ日本人として比較して萎える方がいるのも事実だと思います。
こればっかりは、割り切って考える必要があると思います。
日本食が高級になる
メキシコだと日本食は高級料理になります。
そのため、自炊をされない方は金銭的な理由で日本食を食べる機会が激減すると思います。
僕自身も日本食は週に一回食べるか食べないかの頻度です。
ただ、幸いにもメキシコ料理は日本人の口に合うものが多いです。
日本人の大半はメキシコ料理と言えばタコスしか思い浮かばない人が多いと思いますが(笑)、メキシコの家庭料理はメチャクチャ美味しい且つ安いです。
日本食を食べる機会がかなり減ってしまうとは思いますが、メキシコ料理は美味しいので大きな問題にはならないと思います。
日本に一時帰国することが難しい
メキシコに住むと、日本に一時帰国することが難しくなります。
まずメキシコは日本からは物理的にかなり遠いです。
メキシコシティに住まれている方であれば、成田空港までの直行便がありますが、メキシコシティ以外に住まれるかたは日本までの直行便がないため、帰国するのも一苦労です。
また、フライト代は少なくとも40,000ペソ(約28万円)は覚悟した方がよいです。
メキシコ現地採用にとって40,000ペソはかなり高額なので、簡単には日本に一時帰国できないのが現状です。
メキシコ現地採用のデメリットを三つご紹介しましたが、突き詰めればお金の問題に集約できますね(笑)。
さいごに
今回はメキシコ現地採用のメリットとデメリットをご紹介しました。
僕自身はメキシコ現地採用の最大のメリットはメキシコに好きなだけ住めることだと思っています。
メキシコ現地採用を検討している皆さんの参考になれば幸いです。